価格は高くなりましたが、錆びにくさと耐久性を両立したものです。商品としてはとても良いと思います。バトニングには不向きですが魚捌きから調理まで万能に使えます。
大きさも取り回しやすいです。
欠点としてはシースから抜けにくく、入りにくい事です。原因はグリップの素材がとても硬くザラザラとしているためです。人参でもすりおろせる位です。ヒートガンを持っていたため、シースの入り口を温めて調整しました。今は快適です。

やはり特筆すべきはLC200Nという鋼材の素晴らしさです。
海水にも耐えうる耐食性と実用的な硬度を兼ね備えた鋼材の極点だと思います。
この鋼材を使ったシースナイフを2万円以内で買えると言うだけで、お釣りが来るレベルのコスパだと思います。
それをスパイダルコが本国で作っていると言うのだから驚きです。

ハンドルスケールと鋼材の隙間には水の入り込む余地が一切なく、安心して水場で使えます。
ハンドルのチェッカリングが少し荒いですが、これは水場での滑りづらさを意識して、敢えてそうしているのではないかと思います。
箱出しでの切れ味は言うまでもなく最高クラスです。

唯一の欠点はシースで、私の所有しているものは個体差なのか非常にタイトで、出し入れの度にブレードに僅かな傷が付きます。
ハンドルスケールへの影響も気に掛るところです。

シンプルで使い安い。カヌーイングやパックラフティングの際のお供にしたいと思います。