ボーラーM390鋼材のナイフは、初めて買ったのですが、鋼材の表面色が、淡いシャンパンゴールドのような色合いで、仕上げも良く、研ぎ上げると、切れ味がすごいです。
3年程前に、スパイダルコのフィクスドナイフで廃盤になってしまったが、サスティーンと言う、アメリカのクルーシブ社製鋼材CPMー20CVを使ったナイフを購入し、切れ味の良さ、刃持ちの良さ、サビにくさ、高級鋼材ならではの性能に惚れ込み、同じ鋼材でのナイフを探していた。
同じスパイダルコであったのは、ズーマーでしたが値段が高く、今時アメリカ製の鋼材で、アメリカ製造のナイフは、円安ドル高の煽りを受け、高値になってしまうのは、致し方ないこと!
いろいろ探したが、粉末冶金鋼材のフィクスドナイフは、ファクトリーナイフでは、あまり種類がありません。
いや、まてよ!20CVとボーラー社製M390鋼は、組成が殆ど同じはず。
M390で探すと、あるじゃないの!!本モデルを探しあてました!
しかも、シースがカイデックスシースということで、アウトドアで使用しやすく、理想に近いものでした。
(欲を言うと、あと20mm刃長が長かったら、ベストでしたが)
鋼材は硬く、砥ぎにくいので、前にレビューされた方の書かれた通り、ランスキーを使用しました。(硬い鋼材を砥ぐにも、角度が一定に保てダイアモンド砥石で作業が早い!)
ブッシュクラフトで使用したいので、鋭く砥ぎたいのを、おさえて、砥ぎの角度は30°度!!
あとは革砥で仕上げました。
なかなか良い切れ味になりました。OOUCh2様、参考になり、ありがとうございました。
リアルスチールは中国製ですが、箱だしの初期刃付け以外では、不満点はなかったですし、リーズナブルでありながら、ハイクオリティでよかったです。
ナイフファンとして、泥沼状態の円安ドル高が、早く緩和されることを、願うばかりです。
届いて最初にワクワクしながら箱を開けた瞬間、エッ!?と思いました。
注文時点のHPの商品説明では、刃長が14.5センチと記載されていたのですが、届いたものはスモールサイズの11.6センチのものでした。
ガッカリしてお店にHPの記載が誤っているのではないかとお伝えしたところ、いったん出品を停止して確認するとの事で、その後訂正されたものの、こちらに連絡はありませんでした。
ナイフ自体の仕上げや質感は及第点ですが、シースの中にゴミのような物が入っていたり、初期刃付けがイマイチで切れ味が悪く、メーカー側でペーパーカットテストすらしていないものと思われます。
Bohler M390のフィクストナイフと言うことで価格的にも高価な物ですので、いろいろ期待して楽しみにしていたのに非常に残念でした。
おそらくもうこのメーカーのナイフは買わないと思います。
2020.06.17追記
あまりに切れないのでランスキーのダイヤモンドシャープナーで30°の角度で研いで、更にパドルストロップ(皮砥)で軽く撫でたところ、なかなかの切れ味になりました。
本当はメーカー出荷時にこの程度には仕上げておいて欲しいものです。
ナイフもシースも気に入っていないわけでは無いのと、少し怒りが収まったので、星3つにしておきます。
総評: 4.3 (3件)