ドロップポイントでフルフラットグラインドの鋭い刃付けで、切れ味がすこぶる良い。
身幅が最大37mmもありグラインド角度が、鋭角になる好みのブレード形状です。
鋼材はCPM―S35VNで刃持ちがよく、フルタングでコスパが良い。
刀身の表面加工は細かいヘアーライン加工で、鋼材もCrクロムが多い為、錆にくく明るいシルバー色で綺麗です。
スパインはファイアースタータが、使えるほどに角が立っており、タング内側の表面は、切削加工痕が、もろに残り、樹脂がついて汚いので、サンドペーパーで落としましたが、切削痕は深いのでそのままです。
タングが柄材より15mm程突き出て、ガラスブレイカーの様に角がついており、ソングホールを兼ねています。
デザインは気に入っているのですが、コスト的に荒いつくり!
特に、グリップに関しては持っているナイフの中で、最悪なつくりでした!
全体バランスは、良いのですが角ばった厚いハンドル材で、バランス取りしていて違和感しかありません。ワーキング手袋をはめて握るとましになりました。
又、ファスニングボルトはヘックスレンチ対応なのですが、インチ規格であり(1/8インチでした。RTAK―IIはミリネジ規格なのになぜ?)レンチが無い方は、新たに購入するはめになります。ネジロック剤をたっぷり塗ってある為、とも回りしてしまうので、両面からレンチをかけて抜き取りました。
雌ネジボルトがハンドルの面より1mm沈み込んでいて、完全に締め込んでもハンドルとタングを締め付けていません。対応策としてタングの面にクリア塗装をし、沈み込んでいる雌ネジボルトとハンドルの間に、樹脂材のワッシャーをかませて、面を合わせ、ネジの締めしろをつくり解決しました。
素材やデザインが良いだけに、非常に残念なつくりのハンドルでした。
総評価ですが、錆にくい鋼材なので、野外において実用のナイフとしてハンドルの分解はしない前提で、グローブをして使用するのがよいと思う。
ある程度、工作できる方はカスタム素材としてならよいと思う。
2023年8月にOntarioKnifeが売却され、USA工場が閉鎖とのことで
一部続報ではUSAでの生産再開との話も出ているようですが
今後が不透明なので購入に踏み切りました。
今回購入した品については、昨年10月製造のもののようです。
同社特有の雑さは健在で、フィンガーチョイルからランヤードホール付近まで荒いグラインド跡が豪快に斜めに走っています。(動画の26秒で一瞬ギラっと光る際に確認できる画面を縦方向に走るスジ、これ全部がそうです)
念のために記載しますが、海外のレビュー等を確認するとスパイン側と同様に丁寧に処理してある個体もあります。
他社製品であれば確実に完成前に出荷したハズレ品と評価するところです。
ハンドルとも微妙に大きさが違ったりと他にも細かいところはいろいろありますが、先の理由から購入したこともあり
まぁOntarioだし…ということで。
総評: 4.0 (2件)