MCUSTAのナイフは、初めて購入したのですが、デザインの精度やSPG2のブレードがとてもキレイで気に入りました。
実用ナイフとして使用するのは、勿体ないので試しにコピー用紙を切ってみたのですが凄く良く切れました。
また、日本刀をモチーフとしたハンドルもグリップし易く、牛革製のシースもしっかりとした造りで携帯時の不安も無さそうです。
お店の対応も迅速に発送して頂けて、満足しています。

行きつけの刃物屋店主に、凋落した日本のファクトリーナイフ業界でまだ世界と闘えるメーカーはどこか訊いてみた。店主は即座にエムカスタと回答。後は某R社、M社ぐらいしかないとの事。エムカスタは以前から知っていたが実際に手にした事は無かった。現物が無い場合は必ずYouTubeでチェックするようにしているが、このナイフの場合、グローイングが唯一の動画だった。
エムカスタはフォルダータイプばかりで予々シースナイフが欲しいと思っていたところ、グローイングで初めて見たこのシースナイフに一目惚れ。昨年12月の入荷分は瞬殺で売り切れ、基本輸出用とのキャプションを読み次回入荷は困難かと諦めた矢先、再入荷を知り速攻で発注した。
SPG2ダマスカス鋼は数えてみると実際に33層あってタントーエッジで綺麗に層を出す高度な技術は流石だと思う。槌目ブレードにダマスカス鋼の波紋、赤エイ革ベースに黒革巻(ホースハイドか？)という日本刀と同じ作りのグリップ。切れ味は素晴らしく薄紙がスパスパ切れる。最高品質の牛黒革シースが奢られ、ここまで高品質のナイフを作るメーカーは既にこの国では他に先の二社ぐらいしかない。白人には無論のこと日本人の自分でもこのナイフを手にすると日本刀の伝統が脳裏にインスパイアされ非常に深い感銘を受ける。国内で売らず輸出用にするには惜しいと思うが、エムカスタは同社なりのポリシーと戦略でこれの国内販売を控えていると思われる。
欲を言えばシースがカイデックスなら完璧だった。
またネーミングも無く型番だけなのが惜しいと思う。