ふょにょ～んと膨らみ根元近く一見無駄な真鍮三点の飾り釘を使い、
女人の腰つきを思わせるくびれのごときカーブをキュキュっと激しく主張し
シュッとした直線の掘りで見目を引き締めるはその実、握りに滑り止め
うにょにょにょ～ん、としながらもメリッと浮く刃紋、
ビシュッと鋭く作られた刃の形が全体の調和を見事に・・・
等と「へうげもの」の古田織部ごっこをしたくなる初のダマスカスナイフ
ダマスカスって意味あるのだろうか？と思いつつ、HRCは60の硬度。

普段使いのナイフが研ぎ減りしたので交換にと思いつつ購入いたしました。
握りやすく滑りづらいハンドルに重量の全体バランスは良い意味で“普通”、
普段使いには、ちょっと長くて重すぎたかな？
紹介写真ではわかりにくかったけど、緩やかなホローグラインドに深めのスエッジで
鋭い刃先になり、硬度と合わせて鋭く研いでの切れ味優先、精密作業向き。

エムカスタ独特の微妙な折れたカーブはやや研ぎづらく、
かなりガッチリと組み合わされていてオープン＆クローズは重々しい、
ライナーロックのロックリリースがもう少し大きめだったらかなり楽だっただろう。
結構コレは指が痛い、ワンハンドオープン＆クローズを繰り返すので普段使い用としては減点対象。
しかし、一週間程で多少慣れました。

まな板使わずに手で持って削いでるのは、人から見ると相当おっかない(手を切りそう的な）らしいですが
慣れてれば手を切ったりしないもんですよ。キャンプでもみんな良くやってるはず

切れ味は、「コレが十数年の進化か！」とか言っちゃった位切れます、V金-１０号凄い
全体が”普通”のバランスなので持ち方も自由度が高く、
ショウガやレモン、ゆずのスライスを鰹節のように薄く削げるので朝の白湯が捗ります。
ライ麦黒パン、レッジャーノチーズ、ドライサラミなんかも薄く削ぎやすかったです。
まさかの極薄トマトスライス、包丁より良く切れてる。
普段使い用のナイフだと左手に食材持って、削ぎ切っていくのでこの切れ味は良いですね。

MCUSTAの名前は知ってましたが製品を購入したのは初めてです。
SENGOKUシリーズの中でも一番迫力のあるデザイン＆仕上がりだと思い選びました。
ダマスカスのブレード、黒いG-10ハンドルに刻まれた織田家の紋所、青みがかっているサムスタッドとピボットピンなど、渋くていいです。全体として信長のイメージにぴったりで凄みのあるのが素晴らしい。
御店の対応は丁寧＆迅速で満足です。

今回、プレゼントとして購入させてもらいました。とても喜んでいてよかったです。

値段の割には精度が微妙で非常に残念でした。

これは手に取って見ると想像してたより、ホールド感が良く、刃紋はダマスカスで落ち着いた色合いです。正に信長の派手さではなく、燻し銀の古武士の感さえします。お店の対応は皆さんの評価通り満足です。