一目見たときに「美しいデザインのナイフだなぁ」が第一印象。本来、オールドガーバーのアーモハイド的な丸っこいデザインが好きなので、自分でも意外に思いつつも、届いたときにはやっぱり美しいぁ、と再び。さて、とりあえず箱出しエッジはほぼ切れないので、オリジナルと同じ角度で砥ぎ出すべく角度計測をすると、両側とも正確に22度(合計44度)と、大型ナイフにしてはちょっと鋭角気味に刃付けがされていた。まぁそのまま砥いでみるけれども、刃渡りだけで刃の黒幕21センチを超える長さ、こういったものを平砥石一枚で砥ぎあげるのは苦労するだろう。そういうわけで今回はTORMEKのT-8で根元からポイントまできちんと22度で砥ぎあげたところ、エッジの幅は3.5mmとなった。エッジだけで3.5mmはやはり普通サイズの砥石では、次に砥ぐことを考えると使うこと自体を尻込みするレベル。使ってみると切れ味、刃持ち共に想像よりもはるかに良い。とりあえず松の垂木を一通り切り付ける、削る、タッチアップしてまた切り付ける、などを行ってみたけれど、簡易なタッチアップですぐに切れ味が回復するので、林間作業でもセラミック棒1本持参すれば、長い時間よく切れる道具として活躍できそうだ。わざと抉るような使い方や節目に叩き込みもしたが、エッジが欠ける事も無く薄っすら捲れる程度だった。作業終了、ここで一回砥ぎなおして料理に。根菜はさすがに割り込んでしまって難しいが、肉や葉物野菜、キノコ類なら包丁のようにスパスパと切れる。肉を引いた部分からうっすらと黒ずんでくるのは炭素鋼だからマァ良し。本格的な野営で使ってみたいと思う。カイデックスシースの出来栄えもよく、エッジが内側に擦れるような事も無い。錆びるのでオイルによる手入れは必須だが、とにかく素直な砥ぎ味と切れ味に満足。良い相棒になってくれそうだ。
全体の形・バランスに一目惚れでした。コンドルの長物は2本目で7、8年くらい前からあるブームスラングというブッシュナイフを使ってます。1075は頑丈だし研ぎやすいので気兼ねなく使えて良いです。
ブレードからタングの鋼材露出分全てにシリコンなのかウレタンなのか錆止めの透明なコーティングがされてます。同じくコンドル社のムーンシャイナーのレビューに、炭素鋼なのにガンブルー黒錆加工も出来ない!コレは420HCだ!とおっしゃってる方がいますが、この透明コーティングが原因でしょうね。結構頑丈なので剥がすのに苦労しました。
プライマリーベベルにかなり深いヘアライン加工がされてるので、砥石で消そうとしましたが若干ホローしているらしく全てのヘアラインを削り切るのは時間がかかりました。メーカー公式にはフラットと明記されてますが、長物だからある程度は仕方ないですかね。
スエッジはもうヘアラインどころではなくほぼ削りっぱなし状態だったのでサンドペーパーでゴリゴリやりました。
ハンドルスケールは左右でやや不均一ですが削って調整する程ではなく握りに問題は無いです。ククリハンドルとマイカルタが相まって非常にグリップが良く、ストラップ無しでも安心して叩けそうです。グレーのマイカルタですが、ネットを参考に綿の染め剤で黒く染色しました。
カイデックスシースは中がゴミだらけだったでベルトループ類を外して洗浄。抜き差しのクリック感もブレードとのクリアランスもかなりキツめです。ベルトループの革は厚手ですが床面がボソボソしてるのでトコノールを塗ってあげると毛羽立ち辛く、仕上がりも良くなります。
これだけ書きましたが星5です。やっぱりコンドルは弄るのが楽しい。刃物としての性能はしっかりしてるので手間を楽しめる人か、切れれば他は気にしない人におすすめです。
総評:



5.0 (2件)