安くて気兼ねなく叩きつけられる長物として買いました。
んで、錆は嫌なので、ガンブルー液で黒錆化しようとしたが何故か何度塗っても変色しない。
こりゃ変だと思ってガンブルー液を疑い、鉄板に塗ったらやはり黒錆化するので液の変質ではない。
なんでやと思い、コンドルツールのホームページに飛び、このムーンシャイナーの鋼材を見たがやはり1075炭素鋼。
しかし、別商品の話で申し訳ないが、同社製品でグローイングさんでも取扱のあるアイアンパス ボロの鋼材を見たところ、420HCステンレスになっているではないか。
もしかしてコンドル社では、予告なく鋼材をコロコロ変更したりするのだろうか。
結局ムーンシャイナーは、水滴を放置しても錆びませんでした。
それはそれでいいのですがね。面倒がないですし。
420HCは、低炭素で低クロムの鋼材なので、ステンレスのくせに研ぎやすいので良いですが、永切れはしないです。
あと、来た時のエッジは指で触るとザラザラするレベルなので研ぎましょう。
と言っても、長物なので刃付けが悪くてもスイングスピードで何とかなってしまいますので、使いようはあるし値段分という感じで別に不満はありません。
長い上にフルタングで5ミリくらいの厚さでしかも身幅があるくせに、使用した感じに疲労感が伴わないので、使い勝手そのものはとても気に入っています。
フルハイトのセイバーグラインドで、薪に叩き込むとあまり抵抗なく深く入ります。ただ、堅木相手の薪割りならば中央から割ろうとせず、角取りして削いで行った方がいいかもしれません。挟まれて折れがちょっと怖いな、というくらいの感覚でした。
シースが分厚い革で出来ています。油分で保護してやれば黒く輝きますので、なかなか気に入っています。
前の方も仰っていますが、シースにグリグリとねじ込んでやって、型をつけてやる感じなので、シースの入り口が摩耗してきますので革用クリームやらで軟化させてやりながら慣らしてやるのがいいかもしれません。
総合すると、一万円以下にしては随分大型で頑丈、しかし使用感に疲労感は無く、使い勝手も良く、刃欠けしても研ぎやすく値段的にも痛くも痒くもないので、常用道具としての資質は極めて高いです。高い刃物のサブにとてもお勧めできます。
ナイフ自体は持ち重りも無く、取り回しのバランスが良いです。
価格から仕方ないかも知れませんが、ケースは押し込むタイプでナイフの出し入れに気を遣うことから、★4としました。
総評: 4.8 (12件)