ほどの大御所中の大御所。

１９００年当時のハンティングナイフの姿形をしているものの実用性に富み、小振りながらも刃厚があり（５．５ｍｍ）、斬れ味も良いので大変気に入っています。

グローイングさんに問い合わせたところ、このモデルは廃番で現品限りという事なので、思いきってもう一振り購入。

長期間保管されていた為か、ブレードとブラスガードに薄錆が見えましたが、メタルポリッシュで綺麗さっぱり落ちました。鉱物性の油を少量落として拭ってみたら見違えるように綺麗になりました。

２振りを見比べていましたが、２振り目の方が全体的に太く少し大きめかな（？）。
それも1振り1振り手で造られた証で、そのナイフにしかない個性として捉えています。
アメリカ製の実用ナイフとしては丁寧な造り、小柄なれどしっかりとしているので値段相応のものだと思います。

1振りをコレクションに、もう1振りを実用にと考えていましたが、どちらも大変綺麗なのでどうしようか？贅沢な悩みです。

グローイングさんのカスタマーサービスには大満足です。
多少値が高くついても構いませんので、カスタムナイフやビンテージナイフなども扱って欲しいものです。

コレクターにはたまらないものが掘り出されたら、すぐさま飛びつきますよ！

囲内。錆もビンテージナイフの名に恥じない位、いい味を出しています（後でドイツPUMA社製のメタルポリッシュで磨いたら綺麗さっぱり落ちましたが）。

サテンフィニッシュのA2鋼材のブレードの斬れ味も申し訳なく（コピー用紙程度は難無くサクッ！と斬れます）、クリップポイントの切っ先も針の様にツンツン尖っていて威圧感抜群です。
ブレードの刃厚がなんと５．５ｍｍ！先の大戦ではKA－BARと同様に戦闘用ナイフであったことが良く分かります。

ハンドルはレザーではなく、マイカルタを選んで正解だったと思います。
ベトナム戦争に投入され、見事に修羅場から生還したランドールナイフを手にしたことがありますが、マイカルタハンドルは戦後、半世紀経った今も健全な状態を保っているのに驚きました。

"Marble's"のロゴが刻られた付属のレザーシースもこれまたクラシック！
シンプルですが丈夫で良くできています。
如何にもアメリカ製らしい質実剛健な一振り。実用を目的に造られたのですが、状態も良く大変綺麗なので、野外で使い倒すにはちょっと勿体ないかな。

Webster L. Marble氏が１８９９年に発明したIdeal Knife。
John Browning氏が１９１１年に開発したM1911自動拳銃よりもはるかに古い！
油を絶やさず後世に伝えたい、ザ・アメリカン！ビンテージナイフです。